「病院や整骨院に通っても、なぜ良くならないの…？」
そう感じている方は少なくありません。

多くの方は「神経が悪いから痛いんだ！」と思いがちですが、
実は――
ほとんどの場合、神経そのものは壊れていません。

何年か前までは、
・背骨の出口が狭い
・お尻の筋肉が圧迫している
・神経に触れているから痛い

こう説明されてきました。

しかし近年の研究では、
神経は“圧迫されただけでは痛みが出にくい” ことが分かっています。

坐骨神経痛というと、

「神経が押されているから痛い」と思われがちですが、
近年の研究では、圧迫だけでは痛みはほとんど出ないことが分かっています。

では、何が本当の原因なのか？

それが “牽引（けんいん）＝神経が引っ張られること” です。

神経は押されるより、
引っ張られる刺激にとても弱いという性質があります。
引っ張られると血流が悪くなり、
神経が正常に働きにくくなるため、
痛み・しびれが生じます。

さらに重要なのが

「ダブルクラッシュシンドローム」 という考え方。

これは、
神経の通り道の 2か所以上 に負担がかかると、
神経の“遊び”が失われて、
少しの動きでも過剰に引っ張られやすくなる現象です。

本来、神経はゼリー状の膜に包まれていて、
体が動いてもスルッと滑る仕組みになっています（これが滑走性）。

しかし、この滑りが悪くなると、
姿勢を変えるだけで神経が引っ張られ、
痛みやしびれが強く出てしまうのです。

坐骨神経痛を改善するうえで大切なのは、
ただ痛い部分を押したり揉んだりすることではなく、
神経が“スムーズに動ける状態”を作り直すこと。

これが、最新の医学的な考え方です。

坐骨神経痛を改善するために大切なのは、

痛い部分をマッサージすることではありません。

✔ 神経の通り道をゆるめる
✔ 神経が“スルッ”と動ける状態をつくる

この2つが最も重要です。

当院の施術は
神経の滑走性を改善し、引っ張られない身体に戻すことを目的としています。

だからこそ、
「どこが痛いか」だけでなく、
「どうしてそこに負担がかかったのか」まで見極めていく必要があります。

どこが痛いかだけでは、本当の原因にはたどり着けません。

痛みは “その場所だけの問題” ではなく、
日常の身体の使い方や姿勢のクセ、神経の通り道の硬さなど、
「どうしてそこに負担がかかったのか」 が必ずあります。

だからこそ当院では、
痛みの出ている部分を触る前に、
あなたの身体全体の動きやクセを丁寧に見極め、
神経がスムーズに動ける状態をつくり直すことを大切にしています。

原因を正しく見つけること。
それが、坐骨神経痛を繰り返さないための一番の近道です。